個人事業で個人宅の小規模リフォーム、水回りの修理、エアコンの取り替え工事・・・
お客様が増えて嬉しい一方で、1日に何件も廻っていると現金の決済が大変に。
後日、請求書決済にすると月末にパニックに💦
「そろそろキャッシュレス入れたほうがいいんだろうな…」
「でもクレジットカードの端末は高そうだし、設定も難しそう…」
このようにキャッシュレス導入に興味を持ちながら、後回しにしている職人・個人事業主は少なくありません。
一方で、現場でお客様からはこんな声も増えています。
「追加工事もお願いしたいんですけど現金が足りなくて。」
「急な故障だったのでまだ現金下ろせていないんです。」
「PayPay使えますか?。」
20年以上、建設業や小さな工事の現場に関わってきた立場から言うと、今の時代は「職人 × QR決済(特にPayPay)」の相性がものすごく良いです。
この記事では、将来的にキャッシュレス化していきたい建設業の個人事業主に「最初の一歩」として、まずは比較的簡単に導入できるPayPayのQRコード決済に絞って解説しています。
この記事の想定読者とゴール【QR決済導入のハードルが低くなる】
この記事は、次のような方におすすめしたい。
- 個人宅の小工事・単発工事が多い職人・一人親方
- 現金決済と請求書作成にストレスを感じている人
- PayPayに興味はあるが、導入のイメージがついていない人
- 「まずは1つだけキャッシュレスを入れるなら何がいい?」と迷っている人
読み終わるころには
- 職人とPayPayの相性がなぜ良いのか
- 導入すると現場と日々の仕事がどう変わるのか
- 導入時に気をつけるポイント
- 実際の導入手順のイメージ
これらが具体的にイメージできる状態になっていただくことをゴールにしています。
はじめに:現場は終わっても、仕事が終わらない理由
個人宅向けの小さな工事や単発作業をしている職人にとって、いちばんしんどいのは現場そのものではありません。
多くの場合、一番の負担になっているのは、「現場が終わったあとに発生する事務作業」です。
例えば、こんな流れになっていませんか?
- 夕方まで現場で作業 → 帰宅
- 夕飯を食べて一息ついたあとに「そういえば今日の請求書…」と気づく
- パソコンを開き、日付・作業内容・金額を入力して請求書を作成
- PDFに変換してメール送信、紙なら印刷して封筒に入れて投函
1件あたり10〜15分だとしても、1日に複数件あればそれだけで1〜2時間の「見えない残業」になります。
しかも請求書を送っても、実際に入金されるのは、早くて翌週、遅いと翌月末。
現場は終わっているのに、売上だけがどこか遅れてついてくる──このタイムラグは、精神的にも資金的にも大きなストレスになります。
さらに、個人宅相手ならではの問題もあります。
- お客様が工事当日まで現金の準備ができていない
- 急な追加工事でコンビにまで現金を下ろしに行くと待たされる
- 「振り込みでもいいですか?」と言われて入金が先送りになる
こうした負担をまとめて減らせるのが、QRコード決済(特にPayPay)を導入することです。
職人とPayPayは相性が良すぎる(結論)
PayPayのQRコード決済を導入すると、職人が日常的に抱えている「現金」「請求」「入金」の問題をまとめて解消しやすくなります。
まず、PayPay導入によって得られる代表的なメリットを整理しておきます。
- 作業完了 → その場で支払い完了(請求書作成がほぼ不要)
- 後日の回収漏れを大幅に減らせる
- お釣りの用意がいらない
- お客様の現金不足によるトラブルが減る
- 追加工事もその場で精算できる
- 入金のスピードが早い(PayPay銀行なら最短翌日)
- 初期費用0円・固定費0円で始められる
特に「工事が終わった瞬間に売上も終わる」という感覚は、一度体験すると元のやり方に戻りたくなくなると言われるほど、精神的な負担を軽くしてくれます。
職人が日常的に抱える3つの問題
1. 請求書作成が目に見えない残業になっている
多くの職人にとって、工事そのものよりも「請求書を作ることのほうが疲れる」という声すらあります。
単発工事が多いと、1件あたりの金額はそこまで大きくないのに、請求書の件数だけが増えていきます。
月に数十件の請求書が発生すれば、それだけで数時間〜半日分の時間を奪われている計算になります。
PayPayで決済すれば、工事と同時に売上も完了します。
現場で支払いまで終わるため、夜に机へ向かう時間を丸ごと減らすことができます。
2. 現金精算のトラブルが多すぎる
現地払いの個人宅では依然として現金払いが主流ですが、実はトラブルの温床です。
- お釣りが足りない・ぴったりの金額を用意してもらえない
- 予定より金額が上がり、お客様の手持ちが足りない
- ATMやコンビニに行ってもらう必要が出てくる
現場がどれだけスムーズに進んでいても、最後の支払いでバタバタすると、全体の印象が悪くなってしまいます。
次の現場の時間がこちらも焦ってしまい気が気じゃありません。
PayPayならQRコードを読み取ってもらうだけなので、支払いにかかる時間は数十秒。
現金を探す時間も、お釣りのやり取りも必要ありません。
支払いに伴う気まずさや時間ロスをまとめて減らせるのが大きなメリットです。
3. 追加工事の精算がとにかく面倒
水道・電気・内装など、多くの現場では追加工事がよく発生します。
- 「ついでにここも直してほしい」
- 「やってみたら別の部分も傷んでいた」
- 「材料が足りなかったので買い足した」
こうした場面では、最初の見積りから金額が変わることが珍しくありません。
しかし現金決済の場合、お客様の手持ちが足りないと、追加分は後日請求・振込になりがちです。
その結果、細かな会計処理が増え管理が複雑になり、回収漏れのリスクも高まります。
PayPayであれば、追加料金をその場で説明し、その金額で決済してもらうことができます。
工事と精算を同時に完結できるため、「後日請求」が発生しにくくなります。
PayPay導入で生活と作業がどう変わるか(Before → After)
Before(導入前)
- 現金不足で支払いが遅れる
- 請求書作成が毎月の負担
- 振り込みが遅れて入金待ちが続く
- 売上の回収漏れが発生することもある
- 決済にもたつき次の現場に遅れる
- 家庭の時間を削って夜も仕事の延長
After(導入後)
- 現場で支払い完了
- 請求書の作成が減り負担軽減
- 追加工事もその場で精算
- 回収漏れがほぼゼロ
- 入金スピードが早くなる
- 趣味や家族との時間が増える!!
職人にとって、「工事が終わった瞬間に売上も完了する」というのは、精神的な解放感が非常に大きい変化になります。
個人宅向け工事でPayPayが特に強い理由
1. 膨大なユーザー数による安定感
2025年9月時点でユーザー数が7,100万人以上と言われており、その数は日本の人口の1/2になります。
2人に1人が対応出来る安心感と、QRコード一枚あれば完結できる手軽さは消費者側から見てもありがたいポイントです。
高齢の方でもスマホを普段から使っている方であれば、PayPayでの支払いのほうがむしろ現金より楽なケースもあります。
QRコードを読み取り、金額を確認して支払うだけなので、財布を探す必要も、家族に頼る必要もありません。
2. 主婦層・若い家庭は“スマホだけ生活”が当たり前
共働き世帯や子育て世帯では、必要最低限の現金しか持ち歩かず、普段の支払いはほとんどがカードやスマホ決済という家庭も増えています。
そうした家庭では、
- 急な水回りトラブル
- エアコンの故障
- 子ども部屋のコンセント増設
といった“突然必要になる工事”のタイミングで、現金の準備が間に合わないことがあります。
PayPayであれば、スマホさえあればその場で支払いが完結します。
工事のタイミングに合わせて支払い側の準備を待つ必要がなくなるのは、お客様にとっても大きなメリットです。
3. 支払い時の気まずさがなくなる
「すみません、お釣りの現金が足りないのでコンビニ行ってきてもいいですか?」
このような自分側の準備不足によるミスは悔しいですね
こうしたやり取りは、職人にとってもお客様にとっても、あまり気持ちの良いものではありません。
PayPayを導入しておけば、「PayPayも使えますよ」の一言で支払いをスムーズに進めることができます。
金額のやり取りも画面上で完結するため、支払いの時間が短くなり、現場の空気も良くなります。
職人目線で見たPayPay導入のメリット|手数料は?
導入コスト0円・固定費0円で始められる
QRコード決済は専用端末を用意する必要がなく、スマホと印刷されたQRコードがあれば始められます。
初期費用も月額費用もかからないため、試しに導入してみて合わなければ使わない、という選択もできる手軽さがあります。
決済手数料1.98%は“保険料”として考える
「手数料がかかるのが嫌だ」と感じる職人も多いと思います。ただ、請求書作成の時間や郵送コスト、振込手数料、回収漏れのリスクを含めて考えると、1.98%は決して高くない“保険料”とも言えます。
例えば、1万円の工事なら手数料は198円です。請求書作成に10〜15分かかるとすれば、その時間を198円で買っているとも考えられますし、回収漏れのリスクを減らせる安心料とも言えます。
会計処理がシンプルになる
現金売上は、数え間違い・紛失・記録漏れなど、どうしても誤差が出がちです。
PayPayの売上はデータとして残るため、月ごと・年ごとの売上管理がしやすくなります。確定申告の際にも、現金売上より整理しやすく、会計ソフトと組み合わせれば、さらに効率化できます。
個人事業主でも導入しやすい
PayPayの加盟店審査は、大企業向けのような厳しさではなく、個人事業主でも十分導入できる水準です。実店舗がない場合でも、屋号や事業内容の説明ができれば導入事例は多く、職人系の業種でもすでに個人で使っている人が増えています。
デメリットとリアルな注意点
もちろん、PayPayにも注意すべき点があります。
- PayPayを使っていないお客様も一定数いる
- 電波状況が悪いと決済に時間がかかることがある
- 還元率やキャンペーン内容は時期によって変動する
- 決済金額の入力はお客様側の作業になる
ただし、これらは「現金も使えるようにしておく」ことでほぼ解決できます。現金とPayPayの両方に対応しておき、「どちらでも大丈夫ですよ」と伝えれば、お客様側の選択肢も増え、印象も良くなります。
PayPay導入が特に向いている職種
- 水道屋(詰まり・蛇口交換など)
- 電気工事(エアコン取付・照明・コンセント増設)
- 内装工事(クロス・床・小修繕など)
- 小規模リフォーム全般
- 便利屋・軽作業
- 剪定・庭師・外構の一部工事
- 網戸やサッシ、手すり、手直し系の小修繕
特に、「単発」「小規模」「急なトラブル」が多い業種ほど、PayPay導入の効果は大きくなります。
導入の流れはシンプルな5ステップ
ここでは、PayPayを直接契約で導入する場合のおおまかな流れをまとめます。
- PayPay加盟店に仮登録する
公式サイトからメールアドレスや基本情報を入力します。 - 必要な情報・書類を提出する
本人確認書類、口座情報、店舗や作業の様子がわかる写真などをアップロードします。 - 審査を待つ
目安は1〜数日程度です。 - QRコード(または店舗用ツール)が届く
届いたキットを現場で使えるように準備します。 - 工事後にQRコードを見せて決済してもらう
実際の現場で使いながら、お客様の反応を見て改善していきます。
※細かい仕様や最新の審査基準については、変化の早い分野のため、必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
まとめ:PayPay導入は“現場完結”を実現するためのツール
PayPay導入は、単なる「ちょっと便利な決済方法」ではありません。
- 事務作業(請求書作成)の削減
- 現金トラブルの解消
- 回収漏れリスクの低下
- 追加工事の精算のしやすさ
- 入金のスピードアップ
これらを同時に達成できる、職人にとっての業務改善ツールです。
特に「工事が終わった瞬間に売上も完了する」
という感覚は、一度経験すると手放せなくなるレベルの快適さがあります。
プランによりますが、導入コスト0円・固定費0円。
まずは「自分の現場に合いそうか?」という視点で、PayPayをキャッシュレス導入の最初の一歩として検討してみてください。
今後は、このPayPay導入を入り口にしつつ、クレジットカード決済や他のQR決済など、キャッシュレス全体についても少しずつ広げていく予定です。

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